一方、2021年の取引金額は8兆7121億円。前年を約2兆4500億円下回ったが、過去10年では18年(13.8兆円)、16年(11.9兆円)、20年(11.1兆円)に続く4番目の水準。20年はソフトバンクグループによる英半導体設計大手アームの4.2兆円売却(現在も売却手続き中)、セブン&アイ・ホールディングスによる米コンビニ大手スピードウェイの2.2兆円買収という2案件だけで全体の6割近くを占めており、これを考慮すれば、21年の方が粒ぞろいだったといえる...
2021年12月のM&A件数は前年同月比4件減の74件だった。1~12月の年間累計は877件と前年比28件の大幅増で、2年ぶりのプラスに転じるとともに、リーマンショック(2008年、870件)後の最多となった。
2021年9月のM&A件数は83件で前年同月を22件上回る大幅増加となった。5カ月ぶりに前年比プラスに転じ、9月として2017年(84件)以来の高水準。取引金額は1兆2626億円で、4月に次ぐ今年2番目の規模だった。
2021年5月のM&A件数は前年同月比2件減の68件となり、1月以来4カ月ぶりに前年を下回った。国内案件は堅調に推移したものの、海外案件が7件と前年(13件)に比べて半減した。取引金額は総額2818億円と前年の1391億円から倍増した。