2021年3月のM&A件数(適時開示ベース)は94件と前年同月を6件上回り、3月として2008年(111件)以来13年ぶりの高水準だった。前月比では1件減。2カ月連続で90件台に乗せるのも13年ぶり。1都3県の緊急事態宣言の延長(3月21日に解除)と重なったものの、むしろ勢いを増した形だ。
米IT企業を1兆円超で買収する日立製作所の大型案件があったため、取引金額も2カ月連続で1兆円の大台を突破した。ただ、これを除くと最高は200億円台止まりで、全体として案件規模の小型化が目立った...
2020年上半期(1-6月期)の日本関連M&A公表案件は5.1兆円(42%減)と2013年以降で最低水準となった。一方、全体の案件数は2178件に達し、過去最多となった。