パナソニックホールディングスは17日、自動車部品事業を手がける全額出資子会社のパナソニックオートモーティブシステムズ(PAS、横浜市。売上高1兆2970億円)を、米投資ファンドのアポロ・グローバル・マネジメント(ニューヨーク)に譲渡することで基本合意したと発表した。アポロのグループ会社がPASの過半の株式を取得し、PASはパナソニックの持ち分法適用関連会社となる。自動車をめぐる電動化、自動運転などの技術変革に伴い、今後多額の研究開発投資が継続的に必要になる中、ファンドとの連携で新たな資金調達の機会を得る。2024年3月末までの正式契約を目指す。
PASは2022年4月、パナソニックが持ち株会社制に移行したのに伴い、オートモーティブ事業を分社して設立された。車載コックピット(運転席回り)システム、ADAS(先進運転支援システム)、カーナビ、オーディオ・サウンド機器、車載充電器などを手がける。日本を含めた22カ国・地域に61拠点を持ち、グループ従業員は約3万人。
自動車業界は電動化や自動運転など「CASE」と呼ばれる先進技術への対応を迫られ、「100年に一度」の変革期にあるとされる。こうした中、PASが単独で投資資金を負担するのは難しいと判断し、有力ファンドとパートナーシップの構築を決めた。PAS株式の譲渡割合などは今後、協議して詰める。
PASは将来の株式上場を視野に入れている。
2024/03/29
PASの全株式を、アポロが投資助言を行うファンドのStar Japan Acquisition(東京都港区)に譲渡すると発表。譲渡予定は2024年度中。譲渡価額は未確定だが、PASの企業価値などから約2400億円程度を予定している。
2024/12/02
2024年12月2日付で譲渡が完了したと発表。譲渡価額は非公表。
No. | 開示日 | 買い手 | 対象企業・事業 | 売り手 | 業種 ▽ | スキーム ▽ | 取引総額(百万円) ▽ | タイトル |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 |
2017年2月24日 |
(株)アクトビラ
|
795
|
|||||
2 |
2015年12月21日 |
Hussmann Parent Inc.
|
CD&R Hussmann Holdings,L.P.、Ingersoll-Rand Holding BV、個人株主
|
186,570
|
||||
3 |
2014年4月28日 |
Skyworks Solutions, Inc.
|
表面弾性波フィルター事業(新会社)
|
15,172
|
||||
4 |
2013年5月10日 |
パナソニック バッテリーエンジニアリング(株)
|
100
|
|||||
5 |
2009年11月4日 |
エボリューション・インベストメンツ(有)、(株)三井住友銀行、オーシャンズ・ホールディングス(有)
|
402,299
|
|||||
6 |
2009年8月4日 |
チップ積層セラミックコンデンサ事業
|
非公表
|