◆件数2020年第4四半期のTOB(株式公開買い付け)件数は、届出ベースで前年同期比7件(41.1%)増の24件だった。届出ベースでの増加は2年連続。2020年通年(1-12月)に占める第4四半期の件数シェアは完了・届出ベースともに40.0%で、完了ベースで前年同期比5.9ポイント増、届出ベースでも同3.1ポイント増と、完了・届出ともに前年を上回った。四半期としては2010年以降の11年間で2013年第1四半期の27件に次ぐ高水準となっている...
2021年1月のM&A件数(適時開示ベース)は前年同月を21件下回る53件となり、2016年以来5年ぶりに減少した。新型コロナウイルス感染拡大の第3波で年明けに緊急事態宣言が再度発令され、M&A取引にも影響が及んだ可能性がある。
2020年11月のM&A件数は前年同月比5件減の81件となり、4カ月連続で前年を下回った。ただ、11月として過去10年で最多だった前年に次ぐ高水準。月間80件を超えるのは「コロナ禍」初期の3月以来で、件数面での腰折れ懸念はひとまず払拭した。
2020年8月のM&A件数(適時開示ベース)は前年同月比5件減の68件だった。前年を下回るのは4カ月ぶり。前月比では2件減った。新型コロナの影響下でも増勢が続いていたM&A市場が踊り場を迎えたかどうかを判断するうえで9月の動向が注目される。
M&A Online編集部がM&Aデータベースで調べたところ、2020年1-6月に上場企業による子会社や事業の売却案件が139件となり、2011年以降の過去10年間の同期間では2012年の128件を上回り最多となった。