新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、人の移動や経済活動が制限されたことから、多くの企業で業績が悪化した。こうした状況の中、財務体質の強化や主力事業への資源の集中などの目的で、2021年(2021年1月1日~12月27日)に上場企業が子会社や事業を売却した案件が過去10年で最多となった。
前年の2020年も新型コロナウイルスによる景気低迷が要因の一つとなり、上場企業による子会社や事業の売却が急増しており、2年連続での過去最多更新となった...
ベンチャーエンタープライズセンター(VEC、東京都)がまとめた2021年第3四半期(7~9月)のベンチャーキャピタル(VC)による国内向け投資額は前年同期を80.4%上回る590億9000万円で、1~3月から3四半期連続でプラスとなった。
2021年上期(1~6月)のM&A件数を業種別にみると、サービス業が6年連続で増加するとともに、製造業や情報通信業を抑え、2年連続で件数トップに立った。前年に後退が顕著だった製造業は持ち直し傾向にある。
2021年第1四半期(1-3月期)の日本関連M&A公表案件は4兆円と2018年以降の減少傾向からプラスに転じた。全体の案件数は1033件と、1-3月期ベースで1000件を突破するのは1980年の集計開始以来、3度目となった。