2020年11月のM&A件数(適時開示ベース)は前年同月比5件減の81件となり、4カ月連続で前年を下回った。4カ月連続のマイナスは2015年10月~2016年2月(5カ月)以来となったが、11月単月としては過去10年で最多だった前年に次ぐ高水準。また、月間80件を超えるのは「コロナ禍」初期の3月(88件)以来で、件数面での腰折れ懸念はひとまず払拭した形だ。
取引金額にも復調が見られる。100億円超の大型案件は9件あり、2月(8件)を上回り、今年最も多かった...
2020年11月20日、三井住友ファイナンス&リースが不動産投資信託(J-REIT)のケネディクスに対して子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。業種を問わず「苦しい時には不動産会社が買収される」と言われるが本当か?
7月のM&Aは前年同月比3件増の70件となり、3カ月連続で前年を上回った。7月として2011年以降の過去10年で最多。新型コロナウイルス感染拡大の逆風下、国境を超える海外案件は低調だったものの、国内案件が底堅く推移した。
5月のM&Aは69件と、過去10年で18年(73件)に次ぐ2番目の高水準となった。コロナ下、4月は大幅に落ち込んだが、持ち直しに転じ、M&A市場の底堅さを印象づけた。ただ、海外を中心に大型案件がほぼ姿を消し、国内案件も小型化が目立つ。