2020年11月のM&A件数(適時開示ベース)は前年同月比5件減の81件となり、4カ月連続で前年を下回った。4カ月連続のマイナスは2015年10月~2016年2月(5カ月)以来となったが、11月単月としては過去10年で最多だった前年に次ぐ高水準。また、月間80件を超えるのは「コロナ禍」初期の3月(88件)以来で、件数面での腰折れ懸念はひとまず払拭した形だ。
取引金額にも復調が見られる。100億円超の大型案件は9件あり、2月(8件)を上回り、今年最も多かった...
2020年11月20日、三井住友ファイナンス&リースが不動産投資信託(J-REIT)のケネディクスに対して子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。業種を問わず「苦しい時には不動産会社が買収される」と言われるが本当か?
セブン&アイ・ホールディングスが米国3位のコンビニ企業「スピードウェイ」を買収することになった。その額は約2兆2000億円。日本企業による海外企業買収として4位にランクされる。日本企業がこれまで仕掛けた大型M&Aトップ10を振り返る。
2020年1~6月のM&A件数は前年同期を11件上回る406件で、上期として11年ぶりの高水準となった。新型コロナ感染にもかかわらず、件数上は影響を跳ねのけた形だ。一方で、1~6月の取引金額は1兆4671億円と前年同期に比べ約32%減った。
1~3月期のM&A件数は前年同期比10件増の232件と2年連続で増加し、2009年(252件)以来の高い水準となった。新型コロナウイルス感染拡大の影響が危惧された直近3月も前年同月を4件上回る86件と09年(88件)以来の水準を記録した。