2024年10月のM&A件数は91件と前年同期に比べ6件増え、統計を取り始めた2008年以来、10月単月で最多となった。取引金額は1000億円を超える大型の案件が複数あったこともあり、前年同期比2.55倍の6200億円まで伸びた。前月に続き外食・フードサービスは活発、案件を積み重ねた。
女性用下着やシャワーヘッドなどを手がけるシャルレが、新規事業開発にM&Aなどを活用する方針を打ち出した。女性用下着市場は横ばいの状況にあり、企業成長には新規分野への参入が不可欠と判断した。
居酒屋などの外食事業や宅配食事サービス事業などを手がけるワタミが、2024年2度目となるM&Aに踏み切った。同社は2024年10月25日に、米国のサンドイッチチェーン「Subway」の日本法人・日本サブウェイを子会社化した。
家電量販店大手のビックカメラ傘下で、パソコンやソフト、デジタル家電などの販売(新品・中古)や買取事業を展開するソフマップは、M&Aを活用してリユースなどの事業を拡充する。
積水化学工業が2024年11月に、北海道でリフォーム事業を展開するクレアストを子会社化する。中期経営計画の方針に沿ったもので「今後もこのような成長投資を活発化することで、事業のさらなる拡大を目指す」としている。
東京証券取引所のプライム市場に上場した東京地下鉄(東京メトロ)は、上場を機にコロナ禍で運輸収入が激減した経験を踏まえ、非鉄道事業である不動産や流通を強化する方針を打ち出した。
M&Aで女性の健康や生活の質を向上させるフェムケア・フェムテック事業に本格参入した、子育て支援のさくらさくプラス<7097>が、同事業強化のため1カ月足らずで第二弾のM&Aに踏み切った。
2022年8月に、スーパー「ロピア」を展開する当時のロピア・ホールディングス(現OICグループ)の傘下に入り、経営立て直しに取り組んでいる関東圏で食品スーパーとホームセンターを展開する「スーパーバリュー」に、進捗の遅れが生じている。
食品スーパーの「業務スーパー」や、カー用品販売の「オートバックス」などをフランチャイズ展開するG-7ホールディングスが、適時開示ベースでは4年半ぶりとなるM&Aに踏み切った。
紳士、婦人用のファッション衣料を手がけるユナイテッドアローズは2024年10月1日に、靴磨き、靴修理店の運営や、靴磨き用品の製造、販売などを手がけるBOOT BLACK JAPANを子会社化した。