新規のM&Aどころか、本業の行方もあやしくなってきた。ソフトバンクグループの「稼ぎ頭」である携帯電話事業だ。ソフトバンクグループは2018年4月に、傘下で米携帯電話4位のスプリントと同3位のTモバイルUSとの合併で合意。それまで同グループは合併後の経営権にこだわり、Tモバイルを所有するドイツテレコムと折り合えなかった。しかし、合併合意では新会社の持ち株比率をドイツテレコム41.7%、ソフトバンクグループ27.4%で妥協し、経営権を手放した...
エア・ウォーターが産業ガスメーカーと呼ばれなくなる日が近づいてきたようだ。祖業である産業ガスの売上高に占める割合が20 % ほどに低下しており、さらに発電事業に戦略的に投資する計画を表明するなど、脱産業ガスの流れが加速しているからだ。
世界最大の板ガラスメーカー・旭硝子が積極的なM&Aに乗り出している。しかも、全くの畑違いの異業種で、だ。装置産業であるガラスメーカーだけに、得意の板ガラスへ経営資源を集中して生産量でライバルを凌駕するのが最適に思えるが、同社の選択は違った。
飯田グループホールディングスは「戸建分譲・日本一」を誇る。その販売数はグループ6社で4万戸を超え、他を圧倒する。低価格帯の分譲住宅を主力とするパワービルダーの代名詞的存在だ。住宅業界を騒然とさせた前代未聞の経営統合から5年。現在の姿は?
栗本鉄工所の経営姿勢に変化の兆しが現れてきた。5年ぶりにM&A を実施し、積極策に転じたように見えるからだ。創業100周年の年に当たる2009年にM&Aで3件の譲渡を行い、事業構造を大きく変えたが、その後は一進一退だった。今回の5年ぶりのM&Aが呼び水となるのか。