ソフトバンクグループは事業を拡大するM&Aとして、2018年1月にLINE子会社の格安携帯会社「LINEモバイル」株の51%を取得している。しかし、これはNTTドコモ<9437>の回線を使っていたLINEモバイルを買収することで、ソフトバンク回線を利用させるのが狙い。携帯電話事業で国内シェアを引き上げるといった戦略的なM&Aではなく、ソフトバンクの通信施設の稼働率を上げることで設備の増強や運用のコストを引き下げるのが目的だ...
エア・ウォーターが産業ガスメーカーと呼ばれなくなる日が近づいてきたようだ。祖業である産業ガスの売上高に占める割合が20 % ほどに低下しており、さらに発電事業に戦略的に投資する計画を表明するなど、脱産業ガスの流れが加速しているからだ。
世界最大の板ガラスメーカー・旭硝子が積極的なM&Aに乗り出している。しかも、全くの畑違いの異業種で、だ。装置産業であるガラスメーカーだけに、得意の板ガラスへ経営資源を集中して生産量でライバルを凌駕するのが最適に思えるが、同社の選択は違った。
飯田グループホールディングスは「戸建分譲・日本一」を誇る。その販売数はグループ6社で4万戸を超え、他を圧倒する。低価格帯の分譲住宅を主力とするパワービルダーの代名詞的存在だ。住宅業界を騒然とさせた前代未聞の経営統合から5年。現在の姿は?
栗本鉄工所の経営姿勢に変化の兆しが現れてきた。5年ぶりにM&A を実施し、積極策に転じたように見えるからだ。創業100周年の年に当たる2009年にM&Aで3件の譲渡を行い、事業構造を大きく変えたが、その後は一進一退だった。今回の5年ぶりのM&Aが呼び水となるのか。