日本電産は、オムロン子会社で自動車向け車載電装部品メーカーのオムロンオートモーティブエレクトロニクス(OAE、愛知県小牧市。売上高363億円、経常利益10億9000万円、純資産264億円)の全株式を取得し子会社化することを決議した。CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)に代表される自動車業界の技術革新やビジネスモデルの変革への対応力を強化する狙い。取得価額は約1000億円。買収完了は2019年10月をめどとしている。

OAEは1983年にオムロンの車載電装事業部として発足し、世界初の赤外線式キーレスエントリーや電動式パワーステアリングなどを開発してきた。2010年にオムロンの全額出資子会社として分社・独立し、現在はボディーシステム、モーター制御、アクティブセーフティー、電源制御の4事業を中核とする。

日本電産は自社グループのモーターやポンプ、ギア製品などとOAEが培ってきたECU(電子制御ユニット)をはじめ各種エレクトロニクス製品を組み合わせ、新たなモジュー。ル・システム製品の開発につなげる。両社はもともとADAS(先進運転支援システム)領域で補完関係にあり、それぞれの製品を足し合わせることで将来の自動運転のためのセンサー群の品ぞろえがほぼそろう形となる。

日本電産が1000億円超の買収を手がけるのは3件目。米電機大手エマソン・エレクトリックのモーター・発電機事業(2017年、約1200億円)、米家電大手ワールプールの冷蔵庫用コンプレッサー事業(2018年、約1170億円。ただし買収完了前)に次ぐ。