食品用トレー最大手のエフピコ<7947>が事業拡大を急ピッチで進めている。2017年に再生ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂工場の新設を含む生産力増強に乗り出し、2018年5月には共同出資で新たなグラビア印刷工場を稼働した。「景気に左右されない」といわれる食品産業向けのビジネスだけに競争は厳しいが、一連の積極投資で業界トップのポジションは不動。さらに追加の大型投資でシェアアップは間違いない。この「快進撃」の原動力がM&Aだ...
オリックスは「金融」と「モノ(物件)」を両輪に事業領域を縦横に広げてきた。リースに始まり、投融資、銀行、生保、不動産、資産運用、環境エネルギー、自動車関連、球団経営まで多方面に及ぶ。そのアクセル役が積極的なM&A戦略にほかならない。
大林組は2011年から海外で積極的なクロスボーダーM&Aを展開し、短期間のうちに海外事業を拡大してきた。現在、大林組の海外売上比率は約25%と、国内ゼネコンでもトップクラス。「グローバル展開の優等生」といえる。そんな優等生も大きな課題を抱えている。
住友林業は2009年以降、豪州で2社、米国で4社の住宅メーカーを矢継ぎ早に傘下に収めた。海外での年間住宅販売は9000棟に迫り、数量では国内販売を上回る。その海外住宅事業は今や全売上高の四分の一を占めるまでに大躍進した。快進撃はどこまで続くのか。
カネカが航空・宇宙分野の市場開拓に力を入れ始めた。この9カ月間で米国企業2社を相次いで傘下に収め、2025年にはこの分野で年間200億円の売り上げを目指す。はたしてジェットやロケットが知名度急上昇をもたらしてくれるだろうか?