兵庫県東部の工業都市、尼崎市の阪神本線「大物」駅で降りて南に10分足らず歩いたところに、赤煉瓦づくりの瀟洒な建物がある。2019年まで開館していた「前ユニチカ記念館」だ。
2024年10月時点では門扉が固く閉ざされ、記念館の前庭は雑草が生い茂っていた。まさに夏草茂る“つわものの夢の跡”の観があった。
前ユニチカ記念館は、もともと尼崎、関西を代表する紡績会社、尼崎紡績の本社事務所だった...
清水港湾博物館(フェルケール博物館)の裏手にひっそりと建つ「缶詰記念館」。清水の缶詰産業の源流であるとともに、SSKブランドで知られる清水食品の源流でもある。