文化シヤッター<5930>はシャッター、ドアを主力として建材大手の一角を占める。2020年の東京五輪・パラリンピック関連需要を背景に業績は堅調に推移しているが、「ポスト五輪」を見据えて新たな事業領域の開拓に余念がない。ターゲットの一つが海外市場。海外売上比率はまだ1%に満たず、業界内でも大きく出遅れている。その同社が2018年3月、50億円超を投じて初の本格的な海外M&Aを実施し、豪州の有力建材メーカーを子会社化した。
「注力事業」ー...
大林組は2011年から海外で積極的なクロスボーダーM&Aを展開し、短期間のうちに海外事業を拡大してきた。現在、大林組の海外売上比率は約25%と、国内ゼネコンでもトップクラス。「グローバル展開の優等生」といえる。そんな優等生も大きな課題を抱えている。
住友林業は2009年以降、豪州で2社、米国で4社の住宅メーカーを矢継ぎ早に傘下に収めた。海外での年間住宅販売は9000棟に迫り、数量では国内販売を上回る。その海外住宅事業は今や全売上高の四分の一を占めるまでに大躍進した。快進撃はどこまで続くのか。
カネカが航空・宇宙分野の市場開拓に力を入れ始めた。この9カ月間で米国企業2社を相次いで傘下に収め、2025年にはこの分野で年間200億円の売り上げを目指す。はたしてジェットやロケットが知名度急上昇をもたらしてくれるだろうか?
NECが今世紀4回目となるリストラを断行する。今回のリストラでは、ものづくり関連事業を大胆にカットする一方で、情報システムやサービスといったソフトウエア関連事業に力を入れる。その要となるのが2018年1月の大型M&Aで強化したセキュリティー事業だ。