ハトメやホックなどの服飾付属品商社のモリト<9837>は、2018年4月にマリンレジャーやスノーボードなどスポーツ用品の輸入販売を手がけるマニューバーライン(大阪市)の全株式を取得し、子会社化した。マニューバーラインの製品にモリトの製品を使うことや、販路の相互利用などで、M&Aの効果を高めるのが狙いだ。モリトは中期経営計画でM&Aへの注力を打ち出しており、今後もこの方針に沿った企業買収が続きそうだ。

中期経営計画に盛り込んだM&Aの推進

マニューバーラインの2017年1月期の売上高は27億5800万円、営業利益1億2300万円で、業績は決して悪くはない。しかし以前から後継者が不在なため事業承継が課題となっていた。一方のモリトはハトメやホック、面ファスナーなどの服飾付属品や、カメラ資材、自動車内装資材、靴用品などを手がける企業。同じ大阪に本社を置くこともあり、買収が実現した。

モリトでは2011年11月期から2015年11月期の5年間を対象にした第6次中期経営計画の中で、アパレル副資材を取り扱うマテックス(神戸市)と、同じくアパレル副資材を取り扱う米国のGSG Fastenersの2社のM&Aを実施した。

2014年に買収したマテックスはグラフィックデザイン、デジタルコンテンツの作成をはじめ、衣類につける価格などを表示するタグや品質、サイズなどを表示するタグなどを手がけている。

縫製工場が必要とする資材をパッケージ化して納入するシステムを採用した事業を展開しており、同社を子会社化することで資材調達のトータルサポートがより充実できるほか、海外の生産や販売の拠点を活用することでグローバル展開を加速できるという効果が見込める。

同じ2014年に買収したGSG Fastenersは米国ジョージア州に本社を置く企業で、子会社化した2014年当時で、前身となる企業から数えて創業212年になる長寿企業。

長年ホックやボタン、ジッパーなどの製造と販売を手がけており、子会社化によって両社の販売網を活用し、米国内での事業基盤を強固にするとともに、世界シェアの大幅な伸びを目指す計画だ。