3社のクロスボーダーM&Aが問題視されたのは、買収金額が数千億円規模の超大型案件だったからだ。多額の買収資金が財務の悪化を招きかねないとの懸念がある。そもそも日本企業はクロスボーダーM&Aが苦手だ。
日本郵政は2015年2月に豪物流会社のトール・ホールディングスを約7618億円(当時、以下同)で買収したが、2017年4月に同社の減損処理で約4003億円の特別損失を計上すると発表...
中国企業のM&A戦略を紹介するシリーズ。今回は2017年、英国に本拠地を置くチェリーバレー・ファームズを買収した北京首都農業グループ(首農集団)を取り上げる。買収額は約251億円(約15億元)だった。