これまでに掲載された中国企業のM&A戦略を紹介するシリーズの記事をまとめてみたい。

TCL集団、ハイアールなどによる家電関連企業のM&A

2004年、TLC集団はフランスのマルチメディア・家電企業のトムソン(現テクニカラー)のテレビ事業を買収した。その後、2014年にはパナソニック子会社となった三洋電機のメキシコの液晶テレビ工場を買収した。2015年には長虹グループが中国大陸での三洋ブランドのテレビ事業を買収した。

2016年になると、中国系家電企業のM&Aが加速する。2011年に三洋電機の白物家電事業を買収したハイアールは、2016年に米国ゼネラル・エレクトリック(GE)の家電事業を手に入れた。同年、康佳グループが東芝傘下の東芝ライテックから中国事業を、スカイワースは東芝のインドネシアのテレビ工場を買収した。2018年にはハイセンスグループが東芝の映像事業を買収した。

小売業では2011年に、蘇寧電器の蘇寧グループが家電量販店のラオックスを傘下に収めた。蘇寧グループは2009年にラオックスと資本提携し株式の一部を取得していたが、2011年に約90億円の第三者割当増資を引き受けて同社を子会社化した。

2004年、レノボはIBM社のパソコン部門を買収した。同社はその後、NECや富士通のパソコン部門も買収した。2014年には携帯電話機大手の米モトローラをグーグルから買収している。

工作機械などの製造を行う池貝は2014年に台湾企業の友嘉実業集団に買収された。それ以前、池貝は2004年に上海電気集団の傘下に入っていた。

2016年には、美的集団がドイツの製造業革新プロジェクトを主導したロボット大手のクーカ(KUKA)を買収した。

食品関連のM&Aも活発に

国際天食グループは2014年、ポッカサッポロフード&ビバレッジの香港子会社で飲食店を経営していた「ポッカ香港」を買収した。2013年、万洲国際(WH)グループは米の豚肉生産最大手スミスフィールド・フーズを買収した。2017年、北京首都農業グループ(首農集団)と中信現代農業投資(CITIC現代農業投資)は英チェリーバレー・ファームズを買収した。

このほか2008年には、中国動向集団がオリックスからスポーツウエアメーカーのフェニックスを買収した。2013年には中国海洋石油が香港の子会社を通じてカナダの石油大手、ネクセンを買収した。

〇続・中国企業のM&A記事 まとめ

買収年買収した中国系企業買収された企業・事業
2004年 TCL集団 テクニカラー(トムソン)
レノボ IBMのパソコン部門
2008年 中国動向集団 フェニックス
2011年 蘇寧グループ ラオックス
2013年 万洲国際(WH)グループ スミスフィールド・フーズ
中国海洋石油(CNOOC) ネクセン
2014年 TCL集団 三洋電機のメキシコTV工場
国際天食グループ ポッカの香港子会社
友嘉実業集団 池貝
2015年 長虹グループ 三洋電機のテレビ事業
2016年 美的集団 クーカ
ハイアール GEの家電部門
創維数碼(スカイワース)グループ 東芝のインドネシアTV工場
康佳グループ 東芝ライテックの中国照明事業
2017年 北京首都農業グループ/中信現代農業投資 チェリーバレー・ファームズ
2018年 ハイセンス 東芝のテレビ事業

文:M&A Online編集部