中国企業のM&A戦略を紹介するシリーズ。今回は、三洋電機のテレビ事業をパナソニックから買収した家電大手の「長虹グループ」を取り上げる。

2015年、長虹グループは三洋のテレビブランドの中国大陸での4年間の独占使用権などを獲得した。三洋電機は2008年にパナソニックに買収され、子会社化された。

中国大陸における三洋ブランドのテレビ事業を買収

2015年、長虹グループは三洋電機株、パナソニックと事業継承契約に調印し、中国大陸における三洋ブランドによるテレビの開発、製造、販売、関連サービスの提供を行う権利を取得した。長虹グループは三洋ブランドのテレビ事業と自社のテレビ事業を統合し、三洋テレビの既存のルート資源の役割をさらに発展させるとしている。

長虹グループの本社がある四川省・綿陽市とは?

日本ではあまり知られていない長虹グループであるが、どういった企業だろうか。長虹グループは中国西南部の四川省にある。四川省といっても省都の成都市ではなく、四川省第2の都市である綿陽市に本社を構える。

綿陽市は、2008年の四川大地震の際に甚大な被害を受けた。その周辺は農業が盛んで、農業・食品関連の企業が多い。一方で、科学技術、電子、情報などハイテク産業を重要な基盤をとしており、その中心に位置するのが長虹グループである。高等研究機関の集積地としても知られる。