-翌年(2016年)2月4日時点でも、東芝は「減損の兆候なし」としていました。ところが同4月26日に突然、同3月期末で原子力事業の「のれん」を約2600億円も減損すると発表し、大騒ぎになります。
この発表は東芝メディカルの売却とセットだった。同社の売却益は5913億円で、東芝の債務超過を避けるために減損発表を遅らせたと受け取られかねない。しかも、この時の減損処理の根拠は、毎年10月1日を基準日に実施しているのに、なぜか同年2月29日を基準日として追加実施した原子力事業の減損テストだった...
M&Aアドバイザーとして多くの海外企業買収に携わってきた松本茂京都大学大学院特命教授。現在「Business Analysis and Valuation」の講義を担当している松本氏に、海外M&Aアドバイザーの仕事と研究について聞いた。
中小企業の事業承継やM&Aを支援する株式会社日本経営承継支援。代表の笹川敏幸さんに、独立系のM&A仲介会社を経て起業した経緯、最近の中小企業にとってのM&Aの動向などについて聞いた。
M&Aは、スピード経営を実現するための手段であるというのが通説だ。東証2部上場企業である日本社宅サービスは、過去に6件のM&Aを実施しているが、「中堅・中小企業ではスピードよりも堅実性を求めることが重要」と笹晃弘社長は語る。