東芝(東京都)は、完全子会社でX線診断システム、CTシステム、MRIシステム等の医療用機器開発、製造、販売、技術サービスを行う東芝メディカルシステムズ(栃木県、売上高2799億円、営業利益177億円、純資産704億円、以下TMSC)とその子会社41社の全株式を、キヤノン(東京都、純資産3兆1844億円)へ譲渡し、株式等譲渡契約書を締結した。

東芝は、ヘルスケア事業が本来持つポテンシャルを最大限発揮し、企業価値・顧客価値の最大化を図るためには、積極的な支援を行う外部資本を導入し、同時に財務体質強化を実現することが適当と判断、TMSCの売却手続きを進めていた。一方キヤノンは、世界トップクラスの技術力及びグローバル・プラットフォームを有するTMSCをグループへ迎え入れることで、双方の経営リソースを最大限組み合わせ、世界に貢献できるヘルスケア事業基盤を強固なものにしていくとしている。

株式譲渡価額は約6655億円。

なお、本取引前に東芝の米国持株会社である東芝アメリカ社が保有する東芝アメリカメディカルシステムズ社等の株式をTMSCに譲渡しており、本件の株式譲渡価額とは別に、約225億円がTMSCから東芝アメリカ社に支払われている。

東芝はTMSCの売却を3月17日に完了しているが、キヤノンは主要各国の競争法規制当局からのクリアランスを得られた時点でTMSCを子会社とするため、それまでの間は独立した第三者であるMSホールディングがTMSCの議決権を保有する。