みなさん、こんにちは。MAOです。
日本経済新聞社主催・ストライク協賛による「出口戦略としてのM&A活用セミナー」に行ってきました。3月14日(水)に東京・大手町の日経ホールで行われたセミナーから、当日の様子をレポートしちゃいます!


■第1部 基調講演「3度のM&Aで得たもの」

はじめに、フレッシュネス・バーガー創業者でフライドグリーントマト株式会社代表取締役の栗原幹雄さんが登壇。なんと、3度のM&Aの経験があるというから驚きです。

最初のM&Aは20代のうちに義兄とともに立ち上げた「ほっかほっか亭」での体験。事業が急激に拡大していく中で、「コメは一番ササニシキ」のキャッチフレーズに難癖をつけてくる地域があったり、環境保護団体からの箸の無駄遣いを訴えられたりと、さまざまな問題に直面したといいます。そしてM&Aを行う決定打となったのが食中毒事件。「社会的責任の重さを思い知った」と栗原さんは振り返ります。さらに当時、吉野家の倒産を目の当たりにし、収益はあったものの、従業員への責任もより一層感じるようになったそう。そこで、「ほっかほっか亭」の一部をダイエーと提携することにしたそうです。大手との提携で契約の引き締めがあるのではないかといった不安を抱く加盟店や取引先もあったそうですが、結果として、提携から6年でガバナンスもしっかりし、安定した組織づくりが叶ったといいます。

そして、2度目のM&Aは「フレッシュネス・バーガー」。ある物件を見て閃いたというフレッシュネス・バーガーの誕生秘話をはじめ、「ほっかほっか亭」での経験を活かした組織づくりや全店舗へのWebシステムの導入などを語ってくれました。

事業は順調でしたが、創業20周年の節目を迎えた時に、転機が訪れます。「残りの人生を考えた時に少し弱気になったんですよね」と栗原さん。会社を売ることを考え始めたといいます。そして、売却。2度目は株式も代表権も譲渡するM&Aだったそうです。

3度目はこれまでとは打って変わって、買う立場に。現在代表を務めるインキュベーション会社でオペレーション会社を買収。知識や経験、お金はないが、気合いと根性のある若者にチャンスを与えていきたいと語ります。 

1度目の「ほっかほっか亭」の時代にはM&Aという言葉はなく、こなれていない印象だったといいます。けれども、今ではM&Aは当たり前のものになり、M&Aを活用して何をするのかということが重要になっていると感じているそう。「M&Aは専門家に相談するのがベスト」という栗原さんの言葉は、3度のM&A経験に裏付けされたとても重みのある言葉でした。