再生可能エネルギーに「逆風」が吹き始めている。固定価格買取制度(FIT)により、既存の火力発電や原子力発電に比べて割高であり、エネルギー市場での競争力がないというのだ。
確かに現時点では再生可能エネルギーを普及するため、割高な買取料金の上乗せをしなければ新規業者は参入しにくいという事情はある。とはいえ、いつまでも電力利用者が上乗せ料金を負担し続けるのは難しい。はたして再生可能エネルギーは、火力や原子力などどのコスト競争に勝てるのか。エネルギー政策に詳しい橘川武郎東京理科大学大学院教授に聞いた...