2019年12月のM&A件数は適時開示ベースで、前年同月と同数の77件となった。年間を通じて最多だった前月(86件)に比べて9件減ったものの、月別では4番目だった。
特筆されるのが大型M&Aがどっと集中したことだ。昭和電工が9640億円を投じて日立化成を子会社化するのをはじめ、買収金額が1000億円を超える案件は6件に上り、このうち4件が年間ランキングのトップ10に入った。
2019年全体のM&A総数は841件と4年連続で増加し、08年(870件)以来の高水準を記録した。また、年間800件台に乗せるのは09年以来10年ぶり...
韓国関連のM&A件数が回復傾向にある。2019年上期(1-6月)に2件にとどまっていたのが、7-9月に3件増え、5件となった。 日韓関係の悪化がM&Aに与える影響は小さそうだ。