韓国関連のM&A件数が回復傾向にある。2019年上期(1-6月)に2件にとどまっていたのが、7-9月に3件増え、5件となった。 

2018年(10件)と比べるとまだ半分だが、ここ5年間を見ると2015年(4件)、2017年(3件)を上回り2016年(5件)に並ぶところまで戻ってきた。

日韓関係の悪化に伴い、韓国人来日旅行客の減少や日本製品の不買運動の拡大、日韓交流事業の中止などの問題が噴出しているが、7-9月の状況を見る限りM&Aに与える影響は小さそうだ。

韓国関連のM&A件数の推移

オプトホールディングは韓国子会社を売却、Hameeは韓国の製品製造事業を取得

東証の適時開示情報を基に経営権の異動を伴うM&A案件(グループ内再編を除く)について、M&A Online編集部が集計した。 

7ー9月に適時開示があったのは、オプトホールディング<2389>が韓国のインターネット広告子会社eMFORCE Inc.を譲渡する案件(7月1日発表)、韓国のマジェスティ ゴルフ コリアが、ゴルフ用品メーカーのマジェスティ ゴルフ(旧マルマン)<7834>TOBで子会社化する案件(8月9日発表)、Hamee<3134>が製品デザインを手がける韓国のJEI DESIGN WORKS Inc.の製品製造事業を取得する案件(9月30日発表)の3件だった。 

オプトホールディングが売却するeMFORCE Inc.は検索広告を中心とする運用型広告に強みを持つ韓国のインターネット専業広告代理店で、オプトホールディングが2005年に傘下に収めていた。韓国内で着実に業績を拡大してきたものの、日本の国内事業との相乗効果が当初想定を下回ったため、韓国事業から手を引くことにしたという。 

マジェスティ ゴルフ コリアは、マジェスティ ゴルフ株式の37.68%を所有する筆頭株主。マジェスティ ゴルフは1950年に創業したマルマンが前身で、ゴルフクラブやゴルフ用品を中心に、禁煙関連商品や健康食品を製造・販売している。2018年にマルマンから現社名に変更した。 

Hameeが事業取得するJEI DESIGN WORKS Inc.はプロダクトデザインを受託するなど、ブランド企画のノウハウを持っており、同社の製品製造事業を取り込むことで、新たなプロダクトの創出とともに商品の製造原価低減を目指すという。 

10-12月については今のところ韓国関連M&Aの適時開示情報はない。7ー9月の勢いが続くのか、それとも上期の水準に戻るのか。関心が集まる。

発表日韓国関連M&A案件
9月30日 Hamee、製品デザインを手がける韓国JEI DESIGN WORKS Inc.の製品製造事業を取得
8月9日 韓国のマジェスティ ゴルフ コリア、ゴルフ用品メーカーのマジェスティ ゴルフ(旧マルマン)をTOBで子会社化
7月1日 オプトホールディング、韓国のインターネット広告子会社eMFORCE Inc.を譲渡
2月26日 ワールド、韓国の衣料品子会社World Koreaを譲渡
2月15日 内外トランスライン、韓国の物流倉庫会社・韓進海運新港物流センターを子会社化

文:M&A Online編集部