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アステラス製薬<4503>、眼科領域の拡充へ米バイオ医薬品企業アイベリック・バイオを8000億円で買収

2023-05-01
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アステラス製薬の本社(東京・日本橋本町)

アステラス製薬は1日、米バイオ医薬品企業のアイベリック・バイオ(ニュージャージー州。売上高-、営業利益△258億円、純資産728億円)を買収すると発表した。アイベリック・バイオは米ナスダック市場の上場企業。重点分野と位置付ける眼科領域での新薬候補を取り込むのが狙い。買収金額は約8040億円(約59億ドル)で、アステラスとして過去最大の買収となる。2023年7~9月中の買収完了を見込む。

アイベリック・バイオは2007年に設立し、眼科領域に特化した新規治療薬の研究開発を進めてきた。有望視される新薬候補の一つ、地図状委縮を伴う加齢黄斑変性(AMD)の治療薬について米国で承認申請中で、米食品医薬品局(FDA)から優先審査に指定(審査終了目標日は8月19日)されている。アステラスによると、AMD患者の80%を占める地図状委縮型の標準治療薬になる可能性があるという。

アステラスでは全売上高の約4割に達する主力医薬品の前立腺がん治療薬「XTANDI(イクスタンジ)」が2027年に特許切れを迎えることになっており、これに伴う売上減少を補う新薬としての期待も大きい。

アステラスは米国持ち株子会社Astellas US Holding, Inc.(イリノイ州)の傘下企業を通じて、1株40ドルでアイベリック・バイオの全株式を取得する。約8000億円に上る買収資金は手元資金に加え、短期借入金とコマーシャルペーパー(CP)の発行で賄う。

追記事項

2023/07/12
7月11日付で買収が完了したと発表。

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No. 開示日 買い手 対象企業・事業 売り手 業種 ▽ スキーム ▽ 取引総額(百万円) ▽ タイトル
1
2017年4月3日
Ogeda SA
Vealius Biocapital II SA Sicar、Fund+ NV、SRIW SA、 Capricorn Health-Tech Fund NV、BNP Paribas Fortis Private Equity Management SA
59,300
2
2016年10月28日
Ganymed Pharmaceuticals AG
ATS Beteiligungsverwaltung GmbHほか
48,221
3
2016年8月4日
Avara Norman Pharmaceutical Services, Inc.
Astellas Pharma Technologies, Inc.
非公表
4
2015年11月11日
LEO Pharma A/S
グローバル皮膚科事業
89,233
5
2015年11月10日
Ocata Therapeutics, Inc.
Ocata Therapeutics, Inc.経営陣ほか
46,733
6
2015年10月30日
日本マイクロバイオファーマ(株)
清須工場の不動産、動産及び医薬品製造事業
非公表

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