2019年第1四半期(1~3月期)のTOB(株式公開買い付け)件数は15件で、前年同期(8件)のほぼ2倍となった。前年実績は年間42件だったのに対し、今年は第1四半期段階ながら60件ペースの高水準で滑り出した格好だ。なかでもTOBを通じたMBO(経営陣が参加する買収)は4件と、前年の年間3件をすでに上回った。
第1四半期で最大案件だったのはフランスの自動車部品大手フォルシアがクラリオンの完全子会社化を目的に実施したTOB。買収金額は約1400億円...
2018年のヘルスケア分野は2017年に比べ買収金額が急増した。武田薬品工業によるアイルランドの製薬会社シャイアの買収金額が日本のM&A史上過去最高の7兆円と高額だったためだ。
2018年7月-9月に発表されたM&A案件から抜粋してご紹介します。