2019年第1四半期(1~3月期)のTOB(株式公開買い付け)件数は15件で、前年同期(8件)のほぼ2倍となった。前年実績は年間42件だったのに対し、今年は第1四半期段階ながら60件ペースの高水準で滑り出した格好だ。なかでもTOBを通じたMBO(経営陣が参加する買収)は4件と、前年の年間3件をすでに上回った。
第1四半期で最大案件だったのはフランスの自動車部品大手フォルシアがクラリオンの完全子会社化を目的に実施したTOB。買収金額は約1400億円...
調剤薬局業界では「業界全体のM&A動向」が「個別の薬局経営」に大きな影響を与えている。きっかけは平成30年度の診療報酬改定(85%ルール)によるもので、大手の収益力が大きく制限された。