グローバル展開は販売市場を拡大する「水平戦略」といえる。一方で事業のバリエーションを増やし、多様な商品ラインナップで新たな顧客を開拓する「垂直戦略」でも旭硝子はM&Aを活用した。
その背景には、祖業である板ガラスの価格低迷がある。主に建築用として利用される板ガラスの国内市場は1990年をピークに減少傾向にあり、現在ではピーク時よりも約4割減っている。当然、価格は下落傾向にあり、生産設備は全社ともに低い稼働率で推移している...
日立造船が今後10数年をかけて売上高1兆円を目指すという壮大な計画を伴った航海に出た。2030年に達成する目標として1兆円の売上高のほかに、営業利益率10%以上、海外売上高比率50%以上という数値を掲げた。
2018年4月、桧家ホールディングスが「ヒノキヤグループ」に社名変更した。これに先立つ同年3月、同社は東証一部に上場している。創業からわずか30年で押しも押されもせぬ注文住宅会社となったヒノキヤグループ。急成長の原動力となったのはM&Aだった。
ヨシムラ・フード・ホールディングスが中小食品会社を次々に傘下に収めている。食品業界に特化して、経営に行き詰まった企業のM&Aを繰り返し、グループで相互補完・相互成長する独自のビジネスモデルを作り上げた。躍進を遂げる同社を要ウオッチ!
東レがM&Aと設備投資を積極化させている。スマートフォンや電気自動車向けのリチウムイオン電池と、航空機や自動車向けの炭素繊維の需要拡大に対応した措置。2020年3月期には2兆7000億円の売上高を目指す。