メルコホールディングス(HD)<6676>はパソコン周辺機器のトップブランドとして知られる「バッファロー」を中核会社にグループを形成する。パソコン市場の低迷で、パソコン周辺機器は苦戦を余儀なくされて久しいが、IoT(モノのインターネット)時代の到来を新たなビジネスチャンスとらえてM&Aに積極的に取り組んでいる。なかでも2018年4月に予定する製麺大手、シマダヤ(東京都渋谷区)の完全子会社化は異色の組み合わせとして注目の的だ。

「シマダヤ効果」で、グループ売り上げは一挙に5割アップへ

「森の経営を目指すメルコグループにおいて、バッファローに次ぐ大きな木としてグループの永続的な発展に寄与してくれるものと判断した」。メルコHDはシマダヤを傘下に収める目的をこう説明している。同社が標ぼうする“森の経営”とは、グループ全体が気候(環境)変化に応じ、広葉樹や針葉樹の割合を変える森のように、常に群れとして成長していく姿をいう。

 メルコHDは2016年4月、シマダヤの株式22.7%を取得し、持分法適用関連会社とした。次の段階として2018年4月に株式交換によって完全子会社化する。シマダヤ1株に対してメルコHD0.395株を割り当てる(対象株式数は約380万株)。

 売上高はメルコHD745億円、シマダヤ372億円(いずれも2017年3月期実績)で、合計すると1100億円を超える。2019年3月期から連結業績にフルに寄与し、売上高は一挙に5割増えるだけに「極めて大きなインパクトを与える」(松尾民男副社長)。

シマダヤの本社(東京・恵比寿)

 シマダヤは1931(昭和6)年、名古屋で創業者の牧清雄氏が米穀業「島田屋商店」を開いたのが始まり。戦後、茹で麺の製造に乗り出し、東京を地盤に製麺大手の地位を築いた。その創業者・清雄氏はメルコHDを設立した牧誠・現会長の実父という間柄にある。ルーツをたどれば、極めて緊密な両社の関係だが、今後の問題は事業面でいかに相乗効果を引き出すかに移る。