PR会社のベクトル<6058>は「いいモノを広める」ために必要なサービスをワンストップソリューションとして提供することで成長を続けてきた。2018年2月期は売上高が前年度比約1.5倍の195億円、営業利益は同36%増の30億円に達する見込みで、まさに今、急成長の途上にある。これまで新規分野への参入や新しい地域での事業展開などの際にM&Aを活用しており、今後もM&Aには前向きだ。西江肇司社長はこの業界でアジアナンバーワンになることを目標に掲げ、その達成に向けM&Aが果たす役割は小さくはなさそうだ。

ベクトルの業績予想

決算売上高(億円)営業利益(億円)
2017/02期 132.85 22.07
2018/02期 195.00 30.00
前期比 146.8%135.9%

ワンストップソリューションで独壇場に

社内の商談、打合せスペース

 ワンストップソリューションとはリリース作成から始まり、良好なメディアリレーション構築のためのプロモート活動や記者発表会の開催、動画制作、キャスティングなどを指す。企画段階から情報拡散までをワンストップで提供するサービスのことだ。

 PR業界や広告業界は分業体制となっており、両方にまたがる仕事を1社で手がけている企業は同社のほかはなく、今のところ独壇場だ。追随する企業が出てきてもおかしくなさそうだが、すでに同社が先行しており「同じ手法をまねるのはそう簡単ではない」と西江社長は分析する。このため今後もワンストップソリューションが同社成長の大きな武器となる。