3月は金額非公表ながら、注目される大型M&Aが2件あった。
その一つは日本海洋掘削を買収するENEOS。傘下のJX金属を通じて、投資会社のアスパラントグループ(東京都港区)が保有する日本海洋掘削の全株式を4月下旬にも取得する。
日本海洋掘削は海底の石油や天然ガス田の掘削を行う国内唯一の海洋掘削専門会社で、元東証1部上場。しかし、原油安を受けた掘削需要の低迷などで業績が悪化し、2018年6月に経営破綻(負債総額約860億円)した...
M&A Onlineが「M&Aデータベース」で調べたところ、2022年に上場企業が子会社や事業を売却した件数が253件に上り、金額は2兆5869億円に達したことが分かった。