2022年第4四半期のTOB(株式公開買い付け)は、件数が届け出ベース(以下同)で4年ぶりに減少した。一方、取引金額は2年ぶりに増加している。
2022年通年では、件数が2年ぶりに減少、金額も2年連続の減少に。件数をみると第1四半期は前年同期比6件減と出遅れたが、第2四半期(前年同期比1件増)、第3四半期(同8件増)と前年実績を追い抜いた。しかし、第4四半期が同14件減と失速して前年を下回る結果となっている。敵対的TOBは前年の5件から、6年ぶりに0件となった...
第3四半期のTOBは件数、金額ともに第3四半期としては2年ぶりの増加。年間累計では件数が前年通年の70件まであと22件だが、4年ぶりに減少する見通し。取引金額では第3四半期で追い上げて1兆544億円となったが、2年連続の減少となる可能性も。
2020年第2四半期のTOB件数は前年同期より4件多い9件だった。一方、買付総額は前年同期を2466億円上回る1兆9539億円と、過去11年間での最高となっている。グループ再編案件ながら、3000億円を超える大型TOBが総額を押し上げた。
2018年3Qの50%を超えるプレミアムTOBは、三菱地所によるアーバンライフへのTOB(139.35%)、芙蓉総合リースのアクリーティブへのTOB(56.60%※公開買付中)の2件。TOB件数は12件と前年より3件増加した。