2018年は電機、機械業界でもM&Aは引き続き活発な動きを示しそうだ。この業界には名だたる大企業が多く、いずれもグローバル企業を目指し、企業や事業の買収に意欲的だからだ。モーターメーカーの日本電産<6594>は株式の時価総額の5%をM&A 資金として確保し、毎年のように企業買収を行ってきた。今後もこのスタンスに変化がないもようで、2018年も数件のM&Aが見込める。ロボットメーカーの安川電機<6506>も経営計画達成のためM&A を活用する意向を示しており、2018年にM&Aが成立する可能性は高そう...
警備業界はM&Aが活発な業界のひとつである。とりわけ、インフラ整備など大がかりな設備投資が求められ、スケールメリットを享受しやすい機械警備が主流になるにつれ、M&Aに乗り出す企業が続出している。
2016年第4四半期のTOB件数は、公表ベースで48件と前年と同じ47件であった。MBOは4件と全体の8.3%。アデランスのMBOや三菱商事によるローソンの子会社化が注目案件となった。