2016年第4四半期TOBプレミアム分析レポート

※2017年1月16日現在

1. 総評

◆2016年第4四半期のTOB件数(累計)は公表ベースで48件と前年 (47件)と同水準。2016年は第1四半期は減少したが、第3四半期に件数が増加したため前期と比較して微増となった(表1)。

◆1000億円を超える案件が1件と前年(1件)と同じであるものの、前期は日本生命による三井生命の買収(3200億円)が大きかったことがあり、成立金額ベースでは5,916億円(進行中の案件は買い付け予定数で計算して集計)と前年よりも減少している。平均金額も121億円となっており、前年の156億円に比して減少している。(表2)

MBO案件が件数ベースで4件と全体の8.3%となり、前年より、MBO件数は減少している。(表3)

◆2016年第4四半期の公表案件としては注目されたのは、主に以下のとおりである。(表4)

・穐田氏によるオウチーノ、みんなのウェディングの買収
・アデランスのMBO
・三菱商事によるローソンの子会社化

◆第4四半期のプレミアムは、33.74%に減少している(表5) 。年間のポジティブプレミアムの平均値は40.85%で傾向に大きな変化は見られないが、分布で見た場合には、ディスカウントプレミアムの案件が前年より増加傾向にある。(表6)

◆2016年間プレミアムランキングの第1位は、卑弥呼;プレミアム 149.9%であった。(表7)