動きが目立った業種をみてみよう。
まずドラッグストア。業界で首位を争うウエルシアホールディングはクスリのマルエ(前橋市、売上高127億円。58店舗)、ツルハホールディングスはJR九州傘下のJR九州ドラッグイレブン(福岡県大野城市、売上高519億円。228店舗)の子会社化を発表した。取得金額はいずれも非公表。今年に入り、ウエルシアは初めて、ツルハは2件目のM&Aとなる。
中古品のリユース関連は4件あった...
コロナ・ショックがM&A市場に波及している。4月前半(1~15日)のM&Aは18件と前年4月前半(35件)に比べ半減した。海外案件は3件にとどまる。2018年4月前半も15件と低調だったが、この時は最終的に月間51件まで持ち直したのだが…。
2020年1月のM&A件数は適時開示ベースで、前年同月を7件上回る69件だった。1月として2009年以来の高水準。前年のM&A件数が841件と過去10年で最高となった流れを受け継ぎ、好スタートを切った格好だ。
10月のM&Aは前年同月比7件減の74件となり、3カ月連続で前年を下回った。単月ベースでは前月比で5件増え、今年3番目でなお高水準を維持している。このままで推移すれば、2009年以来10年ぶりに年間800件台に乗せる公算が大きい。