動きが目立った業種をみてみよう。
まずドラッグストア。業界で首位を争うウエルシアホールディングはクスリのマルエ(前橋市、売上高127億円。58店舗)、ツルハホールディングスはJR九州傘下のJR九州ドラッグイレブン(福岡県大野城市、売上高519億円。228店舗)の子会社化を発表した。取得金額はいずれも非公表。今年に入り、ウエルシアは初めて、ツルハは2件目のM&Aとなる。
中古品のリユース関連は4件あった。TRUCK-ONEは東南アジアに中古トラックを販売するSUN AUTO(北九州市)の子会社化、マーケットエンタープライズは旺方トレーディング(鳥取市)から中古農機具の買取・販売・輸出事業を取得することを決めた。
ヤマノホールディングスは和装品リサイクルショップ112店舗(うちフランチャイズ64店舗)を運営する東京山喜(東京都江戸川区、民事再生法を適用申請中)の事業取得に関する検討に入ると発表。また、BuySell Technologiesはバンク(東京都渋谷区)から財布やバッグ、スマートフォンなどリユース品の即時買取アプリ「CASH」事業を取得した。
外食では、グルメ杵屋がラーメン店など経営の雪村(茨城県土浦市)とセントラルキッチン運営のゆきむら亭エフシー本部(同)を子会社化。雪村は1979年に創業し、茨城県南部でラーメン「ゆきむら亭」、つけ麺「吉右衛門」、中華料理「ゆきむら」、唐揚げ「鶏一番」など35店舗を経営し、セントラルキッチン方式による地域集中出店を強みとする。
香川県や福岡県、大分県で喫茶店やレストランを経営するエージーワイ(愛媛県今治市)を子会社化したのは、ありがとうサービス。ありがとうサービスはブックオフやモスバーガーなどのフランチャイズ展開を主力とする。
文:M&A Online編集部
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