3月に入り、日本企業による海外企業買収がパタリと止まっている。海外企業買収はこれまで毎月10~15件程度(適時開示ベース)で推移してきたが、3月も後半入りした16日時点でわずかに2件。新型コロナウイルスの感染拡大で世界的に経済活動が低下する中、M&A市場にも異変が及んだ形だ。
上場企業に義務づけられた適時開示情報のうち、経営権の移転を伴うM&A(グループ内再編は除く)をM&A Online編集部が集計したところ、3月1日から16日までのM&A件数は32件...
ベンチャーエンタープライズセンター(VEC、東京都千代田区)がまとめた2019年(1~12月)のベンチャーキャピタル(VC)による国内向け投資額は前年を58.9%上回る2162億円(四半期の調査結果を単純集計)となった。5年連続で増加し、2000億円台に初めて乗せた。投資件数も1436件と前年より11.8%増え、過去最高となった。
年の瀬を迎えて、M&A市場が最高潮の盛り上がりを見せている。12月公表分だけで、年間ランキングのトップ10に入る大型買収案件が4件。買い手には昭和電工、アステラス製薬、いすゞ自動車、富士フイルムが並び、次点(11位)にHOYAが食い込む。
東証適時開示ベースで、8月のM&Aは前年同月比14件減の72件となった。前年を下回るのは5月以来の今年2回目。ただ、月別では3月82件、2月77件に続く今年3番目、8月としても過去10年で最高だった昨年に次ぐ2番目の高水準をキープしている。