2020年1~3月期のM&A件数は適時開示ベースで、前年同期比10件増の232件と2年連続で増加し、2009年(252件)以来11年ぶりの高水準となった。新型コロナウイルス感染拡大の影響が危惧された直近3月も前年同月を4件上回る86件とやはり09年(88件)以来の水準を記録した。
しかし、水面下ではM&Aの仕掛かり案件の進捗遅れや新規案件の先送りなどがじわじわ広がっている。「緊急事態宣言」発令を受け、休業など企業活動はさらに停滞することから、4月以降、国内M&A市場は一転、縮小に向かうとみられる...