新型コロナウイルスの影響がM&A市場に数字となって表れてきた。2020年4月のM&A件数(適時開示ベース)は50件と前年同月を17件下回り、4月として2016年(同数の50件)以来の低い水準となった。3月比では36件の大幅減少。1~3月期は前年同期比10件増の232件と2009年以来11年ぶりの高水準を記録したが、一転、急ブレーキがかかった形だ。
M&A取引を巡っては、コロナ禍で仕掛かり案件の資産査定などに遅れが生じているうえ、緊急事態宣言の延長を受けて新規案件着手も様子見の状態が継続することが予想される...