これを嫌気して産業革新機構が2019年6月に呉CEOを退任させ、後任として2012年8月に日立と日産のフォークリフト事業を統合してユニキャリア(現三菱ロジスネクスト)<7105>を立ち上げた産業革新機構出身の柴田英利社長兼CEOが就任した。
柴田社長兼CEOは呉前社長兼CEOの片腕としてインターシルとIDT買収を陣頭指揮している。2021年にはアナログ半導体を手がける英ダイアログ・セミコンダクターを約6157億円で買収すると発表し、M&Aによる成長路線を堅持する構えだ...
出版業から脱皮し、「終活企業」に大変身を遂げた鎌倉新書<6184>。お墓、葬儀、仏壇、相続…。「終活のワンストップサービス」を旗印に、誰もが直面する終活への不安の解消を目指す。終活ビジネスの戦線拡大に向け、新たに介護に本格進出する。
2008年に日本ビクターとケンウッドが統合して誕生して以来、波乱万丈の経営が続いてきたJVCケンウッド。2020年3月期の売上高は約2913億円と、経営統合時の約8200億円に比べ3分の1近くまで縮小している。巻き返しのカギはM&Aだ。
殺虫剤3位のフマキラーが、およそ9年ぶりにM&Aに乗り出した。同社はスイスの農薬・種苗大手シンジェンタの日本法人であるシンジェンタジャパン(東京都中央区)からフラワー事業(種子、挿し穂など)を取得すると2021年2月1日に発表した。
国内最大手の携帯電話販売代理店網を持つティーガイアが、富士通系の富士通パーソナルズから携帯電話販売事業を買収する。シェアトップを維持するためのM&Aだが、成長が望めない業種だけにリスクは高い。なぜ同社はそんな決断をしたのか。M&A史を追う。