国産ロジック半導体の「最後の砦」であるルネサスエレクトロニクス<6723>はM&Aで誕生した。しかも、その生い立ちは暗い。平成がスタートした1989年には世界半導体売上高で上位10社中6社が日本企業だったが、2000年には3社に、2020年にはメモリー半導体のキオクシア(旧東芝メモリー)1社が10位に入るだけ。30年余りで日本企業の撤退が相次いだ。その「撤退戦」を引き受けたのがルネサスだった...
出版業から脱皮し、「終活企業」に大変身を遂げた鎌倉新書<6184>。お墓、葬儀、仏壇、相続…。「終活のワンストップサービス」を旗印に、誰もが直面する終活への不安の解消を目指す。終活ビジネスの戦線拡大に向け、新たに介護に本格進出する。
2008年に日本ビクターとケンウッドが統合して誕生して以来、波乱万丈の経営が続いてきたJVCケンウッド。2020年3月期の売上高は約2913億円と、経営統合時の約8200億円に比べ3分の1近くまで縮小している。巻き返しのカギはM&Aだ。
殺虫剤3位のフマキラーが、およそ9年ぶりにM&Aに乗り出した。同社はスイスの農薬・種苗大手シンジェンタの日本法人であるシンジェンタジャパン(東京都中央区)からフラワー事業(種子、挿し穂など)を取得すると2021年2月1日に発表した。
国内最大手の携帯電話販売代理店網を持つティーガイアが、富士通系の富士通パーソナルズから携帯電話販売事業を買収する。シェアトップを維持するためのM&Aだが、成長が望めない業種だけにリスクは高い。なぜ同社はそんな決断をしたのか。M&A史を追う。