漢方薬国内最大手のツムラ<4540>が、12年ぶりにM&Aに踏み切った。2020年3月に約187億円を投じて、漢方製剤用原料の調達先である中国の天津盛実百草中薬科技有限公司(天津市、盛実百草)の株式の80%を取得し子会社化したのだ。
12年前のM&Aは入浴剤や育毛剤を製造するツムラライフサイエンスの全株式をMBO(経営陣による買収)により売却する案件だったため、上場企業に義務づけられた東証適時開示情報に該当する企業買収は今回が初めてとなる。
同社の売上規模は1200億円ほど。180億円を超える投資は決して小さな額ではない...