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赤字転落の「JBイレブン」がラーメン店など6店を閉店 戦略の変更は
ラーメン専門店「一刻魁堂」や、麻婆豆腐と炒飯の専門店「ロンフーダイニング」などを運営するJBイレブンは2020年7月から、全92店中収益の改善が見込めない6店ほどを順次閉店する。
カゴメ<2811>は2025年の目指す姿として「トマトの会社から野菜の会社に」をビジョン(未来像)として掲げる。
生鮮野菜、ジュース、調味料、冷凍素材、サプリメントなど野菜を手軽に摂取できる商品や、野菜の健康価値情報を提供するというのが、その具体的な内容だ。
同社は米国の野菜・フルーツの種子開発会社を子会社化するなど、M&Aで事業を拡大してきた実績がある。
2025年に向け、ジュースやサプリメントなどの商品の市場投入がスピードアップされるのと並行して、野菜関連事業拡大のためのM&Aも俎上に載りそうだ。
カゴメの歴史は、蟹江一太郎氏が西洋野菜の栽培に着手し、トマトの発芽に成功した1899年にまでさかのぼる。1903年にトマトソース(現トマトピューレー)の製造に着手し、1914年に愛知トマトソース製造を設立した。
1917年にトマトを入れる籠(かご)の目を「カゴメ印」として商標登録し、1963年に現社名の「カゴメ」に改称した。蟹江一太郎氏によるトマトの発芽から121年間、一貫してトマトを中心に事業を展開してきた。
この実績を踏まえ「トマトの会社から、野菜の会社に」という長期ビジョンを掲げたわけだが、その理由についてカゴメの山口聡社長は「日本人の野菜摂取量は目標値に対して大きく不足しており、さまざまな野菜の価値を活かした商品を通じて、人々の健康に貢献し、持続的な成長につなげていきたい」と説明している。
この言葉を裏付けるように、同社は数多くの商品を市場に投入しており、直近の2020年9月29日には「KAGOME GREENS Catch the Rainbow(グリーンズ キャッチザレインボー)」を、大阪の百貨店である阪急うめだ本店の洋菓子売場に出店すると発表した。
新店舗では、いつでもどこでも野菜をおいしく摂ることをコンセプトに、食べるスムージー(シャーベット状の飲み物)を販売するという。
このほかにも9月は合計3件、8月は7件、7月も5件の商品発表を行っており、2025年に向け、こうした取り組みが一層活発化することが予想される。その一方で、目標達成のためのM&Aの可能性も否定はできない。
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ラーメン専門店「一刻魁堂」や、麻婆豆腐と炒飯の専門店「ロンフーダイニング」などを運営するJBイレブンは2020年7月から、全92店中収益の改善が見込めない6店ほどを順次閉店する。