三菱ロジスネクスト＜7105＞、フォークリフト販売の中国子会社NIXを取引先の香港社に譲渡

三菱ロジスネクストは、フォークリフト販売の中国子会社である力至優叉車（上海）有限公司（NIX、上海市。売上高40億9000万円、営業利益△4億3700万円、純資産△15億4000万円）の全持ち分を、物流機器・部品販売の香港「佛朗斯（香港）有限公司」（FLS）に譲渡することを決めた。譲渡に先立ち、三菱ロジスネクストはNIXが行う46億円規模の増資を全額引き受け、NIXの債務超過を解消する。中国国内販売を取り巻く事業環境の変化に伴う経営資源の選択と集中の一環。譲渡価額は約7億3600万円。譲渡予定日は2024年8月31日。

NIXは1998年に設立し、代理店向け卸売りと顧客向け直販の二方面でフォークリフト販売を進めてきた。直販ではNIXが中国全土に展開する販売・サービス網を通じて、主にニチユブランドの電気式フォークリフトを販売してきた。しかし、近年、中国市場では現地メーカーの台頭による競争激化などで業績が悪化し、赤字が常態化していたことから、取引先であるFLSにNIXの経営を引き継ぐ。FLSとは今後も取引関係を継続し、ニチユブランドの製品を提供する。

三菱ロジスネクストは2017年にニチユ三菱フォークリフトとユニキャリアが統合して誕生した。