――うまくいかない背景には何があるとお考えですか?
すべてが(うまくいかないという)結果が出たというわけではないでしょう。このところ失敗が目立っているのは、2010年以降に増加していたM&Aの結果がようやく出始めているというだと思います。単純に、「成功しました」「うまくいきませんでした」という話ではありません。
ただ、近年のIN-OUT型のM&Aには、M&Aを実施した際の買収プレミアムが高すぎたとか、しっかりした統合のストラテジーがつくれてはいなかったという問題点はあります...
日本のM&Aはどのように活性化し、どのような影響をもたらしてきたのか。前回に続き、早稲田大学商学部 宮島英昭教授に「外国企業による日本企業へのM&A」について伺った。
仏シャルル・ジョルダングループや伊セガフレード・ザネッティなどの日本参入を手掛け、ブランドビジネスに35年間携わってきた櫻庭充氏へのインタビュー後編。ファッション業界を中心に、ブランドビジネスにおけるM&Aのほか、今後ブランドビジネスが向かっていくであろう近い未来について語ってもらった。
米国シリコンバレーの有力ベンチャーキャピタル「500 Startups」が日本向けファンドを立ち上げたのは2015年11月。翌年2月時点ですでに1500万ドル(約16億5000万円)の調達を完了し、投資家や起業家からの視線も熱い。日本代表兼マネージングパートナーを務めるジェームズ・ライニー氏とマネージングパートナーの澤山陽平氏に同社の戦略について聞いた。