ご注意ください
この記事は公開から1年以上経っています。掲載されている情報は、公開当時のものです。

イタンジはなぜ「仲介手数料ゼロ」でも業界から嫌われないのか? イタンジ・伊藤嘉盛代表インタビュー(3:人生編後編)

alt
ノマドを運営するイタンジの代表の伊藤嘉盛氏

M&Aを果敢に実行しながら革新的なサービスを生み出す伊藤代表の行動原理とはどのようなものなのか?イタンジ・伊藤嘉盛代表インタビュー、最終回となる今回は伊藤代表の波乱万丈人生に迫る。

<3>イタンジ・伊藤嘉盛代表インタビュー<人生編後編>

★経営者に大金は毒!?
会社売却資金の使い道とは?

●数千万が一瞬で消える!?
経営者の頭の使い方とは?

―営業と同時に自分の会社の売却先を探す、斬新ですね。その売却資金はどのように使われましたか?

 不動産投資と自己投資に使い、一瞬でなくなりました。まだまだ大きな勝負がしたいという感覚が強く、手元にお金は残しません。

―キャッシュがありすぎるとマイナス面があるということなんでしょうか。

 M&Aのデメリットとして、手元資金を手に入れた経営者が守りに入ってしまう、ということがあると思います。現金をある程度つかんでしまうと、いつでもやめられるという選択肢が生まれる。

 経営者の性格にもよりますが、やはり事業は危機感が大事です。背水の陣で臨み、追い詰められた時に初めて今までと違ったことが出来、イノベーションを生み出すことができると思います。

―さすが、若きイノベーターですね。では会社を売却したのは資金づくり以外の目的があったということでしょうか。

 はい、経営者として頭の使い方の問題です。集中して1つの物事に頭を使った方が、当然ながらパフォーマンスが高くなります。

 ITを駆使した不動産サービスをやりつつ、今まで通りの仲介実店舗を運営するというと思考がバラバラになってしまう。物事をシンプルに考える、一つのことに集中するという点で、売却のメリットが大きかったと思います。

―最後に、伊藤代表の今後の展望について教えてください。

 私はテクノロジーが大好きなんです。そして誰もチャレンジしていないようなテクノロジーを不動産業界に持ち込みたい。そうして不動産の世界を変えたいですね。

 AIだけではく、VR(バーチャルリアルティ)も業界に大きな変化をもたらすでしょう。また将来的には、量子コンピューターの登場によって飛躍的に機械の計算速度が速くなる可能性があり、現在では想像できない場面でテクノロジーが活用されるでしょう。そんな未来を想像して、楽しみながら仕事をしていきたいと思っています。

―たしかに、VRなどを利用して実際に部屋に行かなくてもその様子が目の前で体験できたりしたらとても便利ですね。最初から最後まで、伊藤代表のお話は予想を裏切るものばかりで刺激的でした。ありがとうございました。(完)

関連記事
1:ビジネスモデル編インタビュー前編を読む後編を読む
2:M&A編インタビュー前編を読む後編を読む
3:人生編インタビュー前編を読む

取材・編集:M&A Online編集部

伊藤 嘉盛 (いとう・よしもり)

イタンジ株式会社 代表取締役CEO   

1984年生まれ。早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。
父も兄も不動産業という生粋の不動産一家に生まれ育ち、幼少期より不動産に関するノウハウを 叩き込まれる。大学卒業後、大手不動産管理会社に入社し、賃貸管理業の受託営業を担当。2008年に、たった1人で独立し、都心の不動産仲介業務を行う不 動産会社を設立。わずか4年間で都内3店舗(日本橋、麻布、渋谷)まで事業を拡大。その後、上場企業グループ会社へのバイアウトを実現。仲介業務を自ら行 う中で業界の非効率性を痛感し、業界変革への熱い志を立てる。2度目の起業として、2012年6月、共同創業者としてイタンジ株式会社を設立

イタンジ企業URL:http://itandi.co.jp/member/


NEXT STORY

イタンジはなぜ「仲介手数料ゼロ」でも業界から嫌われないのか? イタンジ・伊藤嘉盛代表インタビュー(3:人生編前編)

イタンジはなぜ「仲介手数料ゼロ」でも業界から嫌われないのか? イタンジ・伊藤嘉盛代表インタビュー(3:人生編前編)

2016/06/08

2015年8月のM&Aによって、ネット不動産仲介として断トツの地位を確立した「ノマド(nomad)https://nomad-a.jp/」は、無店舗、直接物件見学可、といった既存の仲介業の常識を覆すサービスを「仲介手数料ゼロ」というインパクトで提供している。ノマドを運営するイタンジの代表の伊藤嘉盛氏へのインタビュー、 最後は、インパクトと新しい試みのノマドを作り出した、ベンチャーとしてバイアウトも買収も経験した伊藤代表の行動原理やそのバックグラウンドについて伺う。

買収した企業の担当者に聞く