金額2位はMBO(経営陣が参加する買収)を通じて株式を非公開化するキリン堂ホールディングスの案件で、最大338億円。現経営陣と協力して米投資ファンドのベインキャピタルがTOB(株式公開買い付け)を行う。ドラッグストア業界の成長が鈍化する中、株価動向にとらわれず、大胆な事業構造改革をやりやすくする。
TOBはほかに2件あった。うち1件はMBOを目的とする川金ホールディングスで、買付金額は最大約77億円...
ソフトバンクグループ(SBG)が傘下の英半導体設計大手のアーム(ARM)を手放すことになった。売却先は米半導体大手のエヌビディア(NVIDIA)。その金額は最大4.2兆円に上り、日本企業が絡むM&Aで歴代2位となるビッグディールだ。
2020年1~6月(上期)の企業別のM&A件数を適時開示情報に基づき集計したところ、三井グループの2社が5件でトップに並んだ。このうち、三井E&Sホールディングス(旧三井造船)は5件すべてで子会社・事業の売り手に回った。
コロナ・ショックがM&A市場に波及している。4月前半(1~15日)のM&Aは18件と前年4月前半(35件)に比べ半減した。海外案件は3件にとどまる。2018年4月前半も15件と低調だったが、この時は最終的に月間51件まで持ち直したのだが…。
2019年通年(1-12月)の累計件数は完了ベースで41件(同4.6%減)と前年を2件下回った。届出ベースでは46件(同9.5%増)と前年を4件上回っている。買付総額は3年連続で増え、1兆円を超える水準で推移している。1000億円超は4件。