M&A Online編集部が福岡県のM&A状況(発表ベース)を調べたところ、2020年1-6月のM&A取引金額が763億9000万円に達し、1-6月として過去10年間で2014年の422億2100万円を340億円ほど上回る過去最高になったことが分かった。

総合メディカルホールディングス(HD、福岡市)<9277>が、投資会社ポラリス・キャピタル・グループ(東京都千代田区)と組んで実施した経営陣による買収(MBO)で買付代金が最大763億円に達することから金額が膨らんだ。

一方、同期間のM&A発表件数は19件で、過去10年間で2012年の21件、2019年の20件に次ぐ3番目となった。

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で取引の減少が見込まれたが、福岡県については堅調を維持した。

三井松島ホールディングスが5件発表

総合メディカルHDは2月5日に、MBOを受け入れて非公開化すると発表した。経営陣の要請を受けたポラリス・キャピタル・グループが総合メディカルに対してTOB株式公開買い付け)を実施し、全株式取得を目指した。

総合メディカルHDは2001年に東証1部に上場。中長期的に企業価値を保持・育成するためには、機動的な意思決定を可能にする経営体制の構築が望ましいと判断し、非公開化に踏み切ることにした。TOBは成立し、総合メディカルHDは3月30日にポラリスの傘下に入った。

このほかにYE DIGITAL(北九州市)<2354>が4月10日に、工場自動化に関する事業を安川電機に譲渡すると発表した。譲渡価格は9000万円。

YE DIGITALは対象事業を会社分割により新設するアイキューブデジタル(北九州市)に承継させ、7月1日に新会社の株式60%を安川電機に譲渡した。

残りの17件はすべて金額非公表と未公開で、三井松島ホールディングス(福岡市)<1518>が、タイのシュレッダー協力工場T SECUREを段階的に子会社化するなど、5件を発表したほか、第一交通産業(北九州市)<9035>も、他県のタクシー会社の子会社化2件を発表した。

さらにグッドライフカンパニー(福岡市)<2970>が、不動産・建築業界向け有料職業紹介事業の取得など2件を、ツルハホールディングス(札幌市)<3391>が、福岡県内のドラッグストア・調剤薬局運営の子会社化など2件を発表した。

文:M&A Online編集部