2020年8月のM&A件数(適時開示ベース)は前年同月比5件減の68件だった。前年を下回るのは4月以来4カ月ぶり。前月比では2件減った。新型コロナウイルス感染の影響下でも増勢が続いていたM&A市場が踊り場を迎えたかどうかを判断するうえで9月の動向が注目される。
件数はやや足踏みが見られたものの、金額では今年初となる1兆円を上回る超大型案件が2件あった。なかでも米コンビニ第3位のスピードウェイを2兆2176億円で買収するセブン&アイ・ホールディングスの案件は、日本企業によるM&Aとして歴代4位のスケールだ...