2020年7月のM&A件数(適時開示ベース)は前年同月比3件増の70件となり、3カ月連続で前年を上回った。7月としては2011年以降の過去10年で最多。新型コロナウイルス感染拡大の逆風下、国境を超える海外案件は低調だったものの、国内案件が底堅く推移し、件数は全体として増勢を維持。上場企業の子会社・事業の売却が増加したことも寄与した。
一方、案件の小型化傾向には一服感がうかがえる。今春以降1ケタにとどまっていた取引金額10億円超のM&Aは7月に13件あり、3月(15件)以来4カ月ぶりに2ケタに回復した...
2019年の日本関連M&A公表案件は、23.9兆円と、過去最高の前年から36.9%の減少となった。全体の案件数は3,728件と、前年比5%減少したものの、前年に次ぎ過去2番目の最多となった。