貸会議室最大手のティーケーピー(TKP)は大型売却を発表した。レンタルオフィス子会社の日本リージャスホールディングス(東京都新宿区)の全株式を三菱地所に2月1日に売却する。2019年5月に日本リージャスを400億円超で買収したが、新型コロナ禍が主力の貸会議室事業を直撃する中で、重荷になっていた。売却金額は企業価値381億円に財務的調整を行ったうえで確定する。
2022年の上場企業で年間最多(適時開示ベース)となる6件目のM&Aを決めたのはヨシムラ・フード・ホールディングスだ...
2022年の人材サービス業を対象とするM&A件数は前年と同じ27件だった。実は27件は3年連続。過去10年で最多だった2018年の30件には届かなかったものの、高水準をキープしている。コロナ後を見据え、経済活動が正常化に向かう中、ITエンジニアをはじめ物流、不動産関連など専門人材に対するニーズの高まりが旺盛なM&Aにつながっている。
2022年11月のM&A件数(適時開示ベース)は89件と前年同月を12件上回り、4カ月連続で増加した。1~11月累計は865件で、前年を62件上回るハイペースで推移している。14年半ぶりに100件の大台に乗せた9月以降さらに勢いを増しており、年間件数は前年(877件)に記録にしたリーマン・ショック(2008年)後の最多を更新することが確実となった。
2022年8月のM&A(適時開示ベース)は73件と前年同月を8件上回った。8月として70件を超えるのは2019年(同数の73件)以来3年ぶり。海外案件が今年最多の月間21件に上ったことが件数を押し上げた。1~8月累計は前年同期比15件増の588件と高水準を維持している。
2022年上期(1~6月)の小売業界を対象としたM&A件数(適時開示ベース)は34件と前年同期を9件上回った。アパレル関連が7件と最も多く、調剤薬局・ドラッグストア、リユース(中古)品の各3件が続いた。