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2021年のEV世界販売台数は1000万台に迫る可能性も
EV Salesによると、2021年1−4月のEVとPHVの世界販売は前年同期比約2.7倍の151万9566台だった。単純計算では年間販売台数は3倍の455万8698台となる。これでも過去最高のペースだが、実際はさらに上振れしそうな勢いだ。
本格的な電気自動車(EV)時代を迎え、日本経済にとって新たな「懸念材料」が浮上してきた。EVの基幹部品となるリチウムイオン電池の動向だ。かつては世界の車載電池市場を席巻した日本勢に急ブレーキがかかり、中国・韓国勢に追い越されている。なぜ、こんなことになってしまったのか。
韓国調査会社のSNEリサーチによると、2020年の同市場トップは中国CATL(寧徳時代新能源科技)。シェアは対前年比2ポイント減の26%ながら、トップを守った。2021年には再びシェアを伸ばし、30%に達すると予測されている。
2位は韓国のLGエナジーソリューションで、同12ポイント増の25%と大幅にシェアを伸ばし、CATLに1ポイント差まで詰め寄った。2021年も28%にシェアを伸ばすと予想され、トップをうかがう。
3位はパナソニック<6752>で、同5ポイント減の17%に伸び悩んだ。主要顧客である米テスラからの受注を、CATLやLGに奪われたのが響いた。上位2社に比べて増産計画が立ち遅れているのもネックで、2021年には13%にシェアを落とすと予想されている。
2019・2020年の自動車用リチウムイオン電池世界シェア(単位:%)
順位 | メーカー名 | 国籍 | 2019年 | 2020年 | 2021年 (予測) |
---|---|---|---|---|---|
1 | CATL | 中国 | 28 | 26 | 30 |
2 | LGエナジーソリューション | 韓国 | 13 | 25 | 28 |
3 | パナソニック | 日本 | 22 | 17 | 13 |
4 | BYD | 中国 | 8 | 6 | 5 |
5 | サムスン | 韓国 | 6 | 7 | 7 |
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EV Salesによると、2021年1−4月のEVとPHVの世界販売は前年同期比約2.7倍の151万9566台だった。単純計算では年間販売台数は3倍の455万8698台となる。これでも過去最高のペースだが、実際はさらに上振れしそうな勢いだ。