日本車「消滅」の衝撃!大混戦の2020年EV世界販売トップ5

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電気自動車(EV)情報サイトのEV Salesが、2020年のEV・プラグインハイブリッド車(PHV)世界販売ランキングを発表した。それによると、1位は米テスラの5人乗りEVセダン「モデル3」で、前年比21.7%増の36万5240台。2019年に引き続きトップを守った。

2020年に最も売れたEV、テスラ「モデル3」。この勢いは持続するか?(同社ホームページより)

しかし、2位以下は大混戦。2019年に3位だった日産自動車の「リーフ」はトップ5から脱落。日本車はトップ5から姿を消した。「栄枯盛衰」は「リーフ」だけではない。同年に11万1047台を販売し2位に入った中国・北京汽車(BAIC)の「 ECシリーズ」の2020年販売台数は3万台を下回り、トップ5どころか上位20位にも入らなかった。

わずか5カ月間の販売で2位に

代わって2位にランクインしたのが中国の上汽通用五菱汽車が2020年7月末に発売した「宏光MINI EV」。わずか5カ月間にもかかわらず、11万9255台を販売した。月平均販売台数は約2万3800台、通年ベースでは約28万6000台と「モデル3」に迫る。

「宏光MINI EV」は、トヨタ自動車が2020年12月に法人販売を始めた「C+pod」と同じ軽自動車より小さい「超小型モビリティ」のカテゴリー。「C+pod」は2人乗りだが、「宏光MINI EV」は狭いながらも4人乗りだ。

最大の違いは価格で「C+pod」は2人乗り以上の国産EVでは最安の165万円だが、「宏光MINI EV」は2万8800元(約47万円)から。冷房を装備し、下位モデルよりも50kmほど長い170kmの航続距離を実現した最上位モデルでも3万8800元(約63万円)という破格値だ。

中国ではこれまでも低価格の超小型EVは数多く販売されているが、メーカーは中小零細ばかり。「ゴルフ場で使われる電動カートに毛が生えたようなもの」と酷評され、性能や品質面での問題が多かった。

「宏光MINI EV」を生産する上汽通用五菱汽車は、米ゼネラル・モーターズ(GM)と中国大手自動車メーカーの上海汽車 (SAIC) 、五菱集団(現・広西汽車集団)との3社合弁企業で、性能や品質も安定しているという。

中国では発売当初から「宏光MINI EV」は人気を集め、今も受注残を抱えているという。通年で販売する2021年には「モデル3」を追い抜いて「世界で最も売れているEV」になる可能性が十分にある。

上汽通用五菱汽車が2020年7月末に発売した「宏光MINI EV」(同社ホームページより)

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